夕暮れ時のできごと

夕暮れ時

帰宅ラッシュ

暗くなりかけている中の、車、車、車・・・

どの車もヘッドライトが光っている

いつでも交通量の多い交差点

そこからすぐの所に、路線バスがハザードランプを点滅させ、停まっていた。

停留所でもない場所。
でも、乗客は乗っている。

事故かな？
それとも、故障かしら？

原因は分からないけれど、
ともかくバスは、
停まりたくて停まっているわけではないことは察せられた。

そのバスの交差点側に、
一人の男性が手を振りながら立っていた。
交通整理をしているよう。
ひっきりなしに迫ってくる車に、
よけてくれるよう、身振りで伝えていた。

バスの運転手さんかな？

どうも違うよう。
思った通り、制服を着た運転手さんが、
男性に近寄って、何か話していた。

危ないから、いいですよ。
と言っているようだった。

でも男性は、
そのまま交通整理を続けた。
運転手さんは、
その間に、すべきことを始めた。


先日、見た光景です。

この男性は、
おそらく進んで交通整理を始めたのでは、
と思います。

男性には、いくつか選択肢があったと思います。

①バスを降りて、他のバスで目的地へ向かう。

②バスが動くまで、車内で待つ。

③バスが動かなくなったことについて、運転手さんに文句を言う。

④バスを降りて、運転手さんを手伝う。

結果的に、④を選んだのだと思います。

迷いもあったかもしれません。
間違えれば、自分の身も危ないような交通量です。
外は寒い風が吹いています。
もしかしたら、先を急いでいたかもしれません。

でも、交通整理をかって出たわけです。

運転手さん一人じゃ大変だ。
事故が起きたら大変だ。
そんな風に思ったのかもしれません。

彼の

勇気、思いやり、
決断力、実行力、
人の役に立とうとする強さ、
やり通す意思の強さ、

など、
たくさんの輝きを感じました。

私にできたのは、
ただ、あの男性が、
事故に遭わず、無事に家に帰れるよう、
これからも豊かでありますように、
と祈ることでした。



↑今日のご褒美です
　おいしい！！
　今日も、がんばったぞー