スポンサーサイト


上記の広告は30日以上更新(記事投稿)のないブログに表示されています。  

Posted by スポンサーサイト at

2019年11月07日

ほめない子育てNHA  ―NHAって何なのさシリーズ

えっ!?ほめない子育て?
何それ、こわ~い!
と思われたあなた。
叱る子育てではないですよ(笑)。

NHAは、ほめません!
NHAは、承認します!(賞賛もします!)

―こんがらがっちゃう!なんなの?

そうですよね。
簡単にご説明します。

ほめる、というのは、作為的な行為です。
ほめる時って、自分の心の中に、
こんな人になってほしい(こんな人にはなってほしくない)とか、
こういうことを身につけてほしいとか、
何らかの願いとか価値観とかがあって、
それにかなう行動を相手がした時、
「すごいね~」
「よくがんばったね~」
と伝えませんか?

承認は、ほめるとは違います
承認は、自分の中にある、
常識とか、価値観とか、一般常識とか、社会的な基準とかを、
一切手放した状態で、
相手の言動を見て、そこに見つけられる素晴らしさを伝えていく。
「うわあ、すごいね!」
と感動して、伝えずにはいられない感じです。


私は、元小学校の教員です。
学校の場面を例に、お話ししたいと思います。


学校では、職員の朝の会議がちょっと伸びて、教室に行くのが遅れる、
ということがあります。

教室に行ってみると、子ども達が朝の会をやっていました。
子ども達だけなので、ちょっとざわついてもいました。

さて、この場面、みなさんならどう反応しますか?

「もう朝の会始めていたの、えらいね。」
「すごいなー、自分たちだけで始めるなんて、先生うれしいなあ。」
「でも、もう少し静かにできるといいね。」
・・・、という感じでしょうか?
こんな感じの反応、私はよくやっていました。

では、NHAで承認してみたいと思います。
「自分たちだけで朝の会を始めていたんだね。
少しざわざわしているけれど、みんな日直さんの方を向いているよね。
先生がいないから、朝の会に参加しないこともできたけど、全員参加しているよね。
それは、みんなが自分で考えて行動できる力をもっているってことだよね。
そして、日直さんやクラスのみんなに協力する力をもっているってことだよね。
今、どうすることが自分や仲間にとっていいことなのか選ぶ力があるってことだよね。
やー、すごいなあ。」
こんな感じになります。

ほめる場合、
私の心の中には、先生が来なくても自分たちで朝の会ができる
子ども達になってほしい、という願いがありました。
次の時も、自分たちでできるといいなあって。
言葉も、薄っぺらです。
子ども達はほめられてうれしいかもしれませんが、何がすごいのか、
よく分からないと思います。

NHAでの承認の場合、
子ども達の素晴らしさが具体的に伝えられています。
どんな素晴らしい力を見つけて心を動かされているのか、細かく話しています。
自分の中の尺度から見た子供たちの姿ではなく、

今、目の前にいる子どもたちの姿に意識を向け、
そのままを見て、
事実を伝えながら、それがどんなに素晴らしいのかを伝えようとしています。


違いは、伝わったでしょうか。

これが繰り返されていくことで、
子ども(達)は、自分(達)にはどんな力があるのか、
気づいたり認めたりしていき、
自分でも見つけられるようになっていくのです。


―そうできたらいいよね!
―でもさあ、自分の中の価値観とか、常識って、手放すの難しいでしょ。
―いつもいつも、こんなことできないよ!

そう思っているあなた。
そうですよね~。
私もそう思います。そう思いました。

じゃあ、次回は、そこをお話しします。


【NHAに興味をおもちの方へ】

<NHAをちょっとだけ知りたい!>
・NHA体験会 1月15日(水)、19日(日)
→詳しくはこちらまで。

<NHAをしっかり学びたい!>
・NHA理論編講演会 12月7日(土)
→詳しくはこちらまで。



どんぐりの季節ですね~。


        


Posted by U-ko(ゆーこ) at 19:08NHAって何?

2019年10月28日

NHAの違い編 ~娘は、魚がきらい~

こんにちは。NHA認定トレーナーのU-koです。

さあ、今回は、違い編。

NHAと他の方法との違いは?
色々ありますが、一番大きな違い・・・。

ズバリ、方法です!


NHAでは、通常と全く反対のタイミングで人にかかわります


我が家の娘は、魚があまり好きではありません。
そして、食卓の上のおかずを見ると、魚でなくても、
「えーっ!今日のおかずいやー!」
とか、
「これ、おいしそうじゃない!」
などと文句を言うことがよくあります。

さて、みなさんならどう反応しますか?

私がとりたくなる反応は、こんな感じ。

「出されたものに、文句言わないの!」
「お母さんだって一生懸命作ってるんだよ!作った人に失礼だよ。」
挙句の果てに、
「もう、食べなくていい!」

って言いたくなります。
いや、実際、言っちゃう(苦笑)
いそがしい中で一生懸命作って、
魚いやがるから、食べてもらえるように工夫して、
お腹空いているだろうから急いで作って、

なのに、こんなこと言われると、つい、いらっとするわけです顔09

思い直して、NHAを意識できた日もあります。

その日は、魚メニュー。
娘「ええーっ!また魚!?」
私、淡々と、「ご飯に文句は言いません。席についてね。」
娘、時間をかけて、ぶつぶつ言いながらも、渋々席につく。
食べている最中、文句言っていた魚を、ちびりちびり食べている娘。
に気づいた瞬間、
私「いやだって言っていたけど、魚、食べられているね!」
しばらくして、魚が4分の1減ったことに気づく。その瞬間、
私「すごい!さっきより、魚が減っているよ。食べてるんだね。うれしいな。」
・・・。
の繰り返しでした。

またある日。
私「ご飯だよー。」
娘、時間をかけて席につく。

いただきまーす。

娘、食べ始める。
私(あれ?何かいつもと違うな。ああそうだ、文句言わなかった!)
と気づいたその瞬間、
私「今日、文句言わなかったねー!お母さん、すごくうれしい!」

よくやる私の反応と、NHAを意識できた時の私の反応の違い
伝わったでしょうか?

私は、ついネガティブな娘の言動に反応してしまいます。
NHAを使ったときは、ネガティブには反応せず、娘のできていることに反応しています。
ここが、NHAの大きな特色です。


ご飯に文句を言わなかった
魚を食べた

って、一見、当たり前のこと、やって当然のことに思えるかもしれません。

でも、ここには、
娘の素晴らしさを見ることができるのです。
彼女の中で、様々な力が育っていることに気づけるのです。

・嫌いなものを少しでも食べようと努力する力。
・栄養のバランスをとるために、嫌いなものも食べる、健康に気を付けられる力。
・苦手なことに自分から挑戦する力。
・どんなメニューでも、受け入れる受容力。
・作った人を尊重する力。


これは、NHAを使った生活の一場面にすぎません。
とはいえ、つい、”いつもの”お母さんをやっちゃう毎日であります。

さて、ここまで読んで、
だけどさ、これは、ほめて育てるってことでしょ?
と思ったあなた!
そうですね。似てますよね。

NHAはほめて育てる子育てではありません。

次回は、そのあたりをお話しします。

今日も、お読みくださり、ありがとうございました。


  


Posted by U-ko(ゆーこ) at 09:15NHAって何?

2019年10月22日

NHAって、何なのさ? 基礎情報編

ではでは、NHAって何なのさ?
を、始めていきたいと思います。

NHAは、アメリカのハワード・グラッサーという心理学者が、
ご自身の臨床経験の中で考案したアプローチ法です。
心理の分野でいう、〇〇派、
とかいうのではなく、
「あっ、そうだ!」
と思いついちゃった感じです。

4年前に、山本麗子さんが静岡で紹介したのが、
日本で初めての導入となります。

ちなみに、山本麗子さんの著書
「逆転のコミュニケーション法 NHAこころを育てるアプローチ」
が、現在、日本での、最初で唯一のNHAの本です。
でもね、これから分かりませんよ~ (・∀・)ニヤニヤ

NHAは、
アメリカでは、
家庭、学校、児童養護施設、青少年厚生施設、メンタルヘルスクリニック、
企業、里親、などで取り入れられています。

日本でも、
家庭、保育園・幼稚園、企業などで取り入れられ、少しずつ広がっています。




【保育士さんへの講演会の様子】

NHAは、
誰にでも
年齢、性別、職業関係なく
使えて、効果がある方法なのです。

例えば学校。

先生が子ども達に対して使う。
これは、予想できることだと思います。

でも、それだけではなく、
大切なのは、

先生自身がNHAを自分に使ったり、
     NHAを同僚や上司から使ってもらうことで、

先生自身の自己肯定感が上がり、豊かになることが必要、

と、私は思います。

そうすることで、
先生から子どもたちへのNHAがしやすくなり、
子ども達の自己肯定感が上がるのです。


次回は、NHAって、他の方法と何が違うの?編を、
お送りします~。




  


Posted by U-ko(ゆーこ) at 15:09NHAって何?