中学生の登校時間帯が終了し、一時間ほどたったころ、
中学の脇の道を歩いていく一人の中学生を見かけました。
その中学のジャージを着て、その中学のかばんを背負って。
その子は、中学の門には入らず、通り過ぎていきました。
そして、不登校の子ども達が通う、市営の教室がある建物に入っていきました。
ああ、すごいな、と思いました。
何もなければ、ただの道です。
でも学校に行けないのに、自分の学校の真横を歩いて通る。
もしかしたら、先生に会うかもしれない。
友達に会うかもしれない。
何か言われるかもしれない。
思い出したくない出来事を思い出すかもしれない。
―そんな不安や恐怖があってもおかしくない状況です。
でも、歩いた。
中学のジャージを着て、中学のかばんを背負って行く。
そのジャージやかばんから、学校が思い出されるかもしれない。
行きたくても行けない。
もしくは、行きたくないから行かない。
どちらにせよ、自分の体に、学校の物が張り付いている。
袖を通すことさえ辛いかもしれないのです。
―でも、着ている。背負っている。
時刻は、8時台。
教室へ通う時刻を守り、指定された通りの格好で、規則的に教室へ向かう。
自分の足で、前に進む。
これは、できて当たり前のことでしょうか?
学校へ行って当たり前。
学校へ行けないのなら、代わりの場所へ行って当たり前。
それは、しなくちゃいけない。
学校へ行かなくても、規則正しい生活をしなくちゃ。
そんな思い込み、価値観、期待のハードルをもっていたら、この子がしていることは、できて当たり前のことでしょう。
でも、
思い込みや価値観や期待のハードルを手放して、この子を見た時、何が見えてくるでしょうか?
勇敢さ
忍耐強さ
自律心
恐怖を乗り越える力
たくさんのこの子の素晴らしさが見えてくるのです。
この子を見かけた時、今この瞬間の素晴らしさを認めてもらえているのかな。
認めてもらえているといいな。
「あなたは、行けなくなってしまった学校の横を歩いているよね。もしかしたら怖い気持ち、いやな気もち、不安があるかもしれないよね。それでも歩いてここまで来た。それはあなたの勇敢さなんだよ。」というように。
不登校という体験は、この子にとって、失敗に感じられているかもしれません。
自分はダメだな、って思っているかもしれません。
見方によっては当たり前に見える事。
多くの人には問題に思える事。
でも、見方を変えると、この子の素晴らしさがたくさん見つけられるのです。
それは、脚色でも、おだてでも、大げさでもなくて、ありのままのこの子の事実です。
見方を変え、この子の良さを、素晴らしさを見つけて伝えて行ってあげることで、
この子自身が失敗や問題と感じている中で、この子の成功をつくりだしてあげることができます。
それが重なっていけば、自信へと変えていける。
NHAは、子どもが成功するのを待っていません。
大人が、積極的に見方を変え、ありのままに承認することで、成功をつくり出す。
やがて、子ども自身も自分をありのままに承認できるようになる。そんなアプローチです。
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